<詞全文>
晴空 ~明日へと続く空~
詞・Koozy
何1つない 今立っているこの場所から
空に向かって放たれた 一片(ひとひら)の翼
すぐに折れ曲がってしまいそうな
柔(やわ)な翼を 思いきり大きく広げて
揺ら揺らと漂い どこに向かうのかも
これからどこに降り立つとも知れず
向かい風に 何度も押し戻されながら
細い身体を揺らめかせ 必死で飛び続けた
時間(とき)は 確かに刻まれてきたけれど
ずっと 時計の針は止まったままで
ずっと 心は取り残されたままで
前に進んだのかさえ分からなかった
今 漂い続けている空の先はきっと
明日の晴空へとつながっているから
疑いたくもなる日々の繰り返しの中で
空に一筋の飛行機雲を 描き続けてきた
まだ拭いきれない不安も涙もあるけれど
顔を上げて 少し前を見上げてみると
雪の向こう側に コスモスの花が咲いていた
雲の向こう側に 秋の夕陽が煌めいていた
昨日の暗闇ばかりを見るんじゃなくて
今日を照らす わずかな光を探していけば
明日は今日以上に 輝きが増えていくから
明日は今日以上に 笑顔が増えていくから
今 漂い続けている空の先はきっと
明日の晴空へとつながっているから
無数の見えない糸を手繰(たぐ)り寄せながら
空に一筋の飛行機雲を ずっと描き続けた
たとえ どんな場所に降り立っても
いつでも再び 空へ飛び立つことはできる
ここから今日(いま)を1つずつ積み上げていけば
明日の晴空と笑顔に 必ず出逢えるから
今 漂い続けている 空の先はきっと
明日の晴空へとつながっているから
無数の見えない糸を手繰(たぐ)り寄せながら
空に一筋の飛行機雲を ずっと描き続けた
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<作品説明>
晴空 ~明日へと続く空~
(2013年 作品)
この作品は、2013年3月11日に発表された作品です。
誰もに共通する事ですが、大きな挫折や絶望の中から歩み出すと言う事は、強く不安も感じる事ですし、心に抱える深い傷も、まだ癒えていない事もあると思います。
ただ、そんな大きな不安や深い傷を抱えた状態でも、必ず希望の空は、少し先に待っていてくれている。
必ず希望の光は、少し先で照らしてくれる。
作品発表のタイミングで一見、震災からの復興をテーマにした作品のようですが、それだけをテーマにしているのではなく、今必死でもがきながら、時に苦しみながらも懸命に生きようと頑張っている方々全てに向けた作品となります。
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